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06:00

東北の空に元気を届ける

大学で経営情報学を学んだ竹下裕輔。就職先は、はじめからコンビニエンス業界に決めていた。あれはマネージャーになって1年目、「日本元気プロジェクト」を掲げた翌年に東日本大震災は起きた。

スバルは会社をあげて物資を東北へ運んだ。竹下も、水や食べ物を買って新幹線に乗り込もうという人々へ向い、商品の案内と一緒に大きな声でエールを送り続けた。今こそスバルの出番! そんな思いで声を枯らした。40代とおぼしき会社員が足をとめ、笑顔で竹下に声をかけた。

「兄ちゃんの元気な声は、絶対に東北へ届くで!」
涙が出そうだった。スタッフにも伝えると今まで以上に大きな「いらっしゃいませ」が店内に響きはじめた。2011年3月のある早朝、スバルは日本を少し元気にした。

竹下のインタビュー記事

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六駅前店です。

10:00

リハビリ帰りの老人

どこのコンビニエンスストアにも常連客はいる。浜名良基が店長を務める天六駅前店にも多くの常連客が訪れ、何気ない世間話や身の上話に花が咲く。

あれは天六駅前店に赴任して間もないときのこと。初老の男性客が、杖を片手に店へ入ってきた。浜名はその男性客に見覚えがあった。異動前に勤めていた天六本庄東店の常連さんだ。

「前の店で聞いて来たで。異動ならワシに一言わんかい(笑)」
足の不自由な男性客は、いつも病院のリハビリ帰りに店を訪れていた。新しい店は病院帰りには遠回りだ。そこをわざわざ…何とも嬉しかった。浜名は男性客の好きなタバコを笑顔でカウンターに差し出した。ファミリーマート天六駅前店、午前10:00。スバルがお客様から元気をもらった瞬間。

浜名のインタビュー

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六北店です。

14:00

小さな常連客

大学ではフランス語を専攻していた朝生舞。まだまだ失敗も多い入社1年目だ。お客様から指名されたタバコを探すのにも一苦労。「わかば」が見つけられず怒られたこともある。揚げたての「ファミチキ」を、何度、床に落としてしまったことか…。

そんな朝生のもとには、週に一度、小さな常連さんが訪れる。3歳くらいの女の子と母親の親子連れだ。レジでの前ではいつものやりとりがはじまる。レジ袋を持ちたがる女の子、重くて危ないからと言い聞かせる母親。両者譲らない展開だが、最後は女の子が大粒の涙をこぼす。

ある時、朝生は女の子用に小さなサイズの袋を用意した。母親とは別の小さな袋に、お菓子をすこし分けて入れてあげる。予想以上に女の子は大はしゃぎ。母親は何度も朝生に礼を言った。でも一番嬉しかったのは朝生かもしれない。何故なら褒められることが少ない一年目なのだから☆

朝生のインタビュー

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六駅前店です。

18:00

セブンイレブンオーナーの一言

学生時代に経験したサービス業の面白さが忘れられずスバルへ入社した古田貴裕。店長を任されると持ち前のサービス精神も手伝って店内の陳列、スタッフの教育など、古田流の明るさと行動力で今まで以上に店は活気づいていった。

ある時、週に一度やって来るタバコメーカーの営業からこんな嬉しい話を聞いた。
「古田店長、店が変わったって評判みたい」
「誰がいったの?」
「あそこのセブンイレブンのオーナーさんです」
「!」
素直に嬉しかった。そして、見られていることを改めて実感した。ファミリーマート・森小路店、どこにでもあるような夕方のひと時。古田はささやかな感動と少し背筋が伸びるのを感じた。

古田のインタビュー記事

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六駅前店です。

22:00

迷子に選ばれたお店

喜多高之の勤める大阪駅前第4ビル店。夜、目を真っ赤に泣きはらした女の子がやってきた。迷子だ。見た目は4歳くらい。手には下駄箱用とおぼしき鍵を握り締めている。喜多は近くにお座敷の沖縄料理店があるのを思いついた。

「おじさんと一緒にママを探し行こか?」制服姿の喜多に、女の子も安心したのだろう。歩きながら冗談が出てくるほど元気を取り戻している。…が、肝心の沖縄料理店には誰もいない。二人は別の店に走った。前を見ると奥から男の子が駆け寄ってくる。
「おかん! おったでー!」女の子の兄だった。母親も安堵の表情を浮かべる。喜多の付き添いはここで終わり。笑顔で会釈し店へ戻った。

でも、なぜファミリーマートに入ってきたのだろう? 数あるお店の中でここを選んだ女の子の気持ちを思うと、喜多の心は少し温かくなった。

喜多のインタビュー記事

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六駅前店です。

02:00

大切な書類

酒井恵は中途採用でスバルに入った。気さくな性格と人懐っこい笑顔。そんな酒井のキャラクターは多くのファンを集める。あれは入社して間もない頃の出来事。30代のサラリーマン風の男性が何かを探すように店内を動き回っていた。「お客様、どうなさいました?」「……ないんです、カバンが」

聞けば、会議で使う重要書類が入ったカバンを店内に置き忘れてしまったとのこと。酒井も一緒に探し回るが、結局見つからず終い。男性客は肩を落として店を後にした。でも酒井はあきらめない。トイレの中、ショウケースの物陰、さらには店の外まで男性客が帰ったあとも探し回った。数日後、本棚のすきまに黒く光るものを見つけた。カバンだ。酒井はすぐに警察へ走った。聞けば男性客からの届けも出ているとのこと。そしてカバンは持ち主のもとへ。

翌日、あの時の男性客が店を訪れ、深々と頭を下げた。酒井は気になっていたことを思い切って聞いてみた。「会議には間に合いましたか?」男性客は大きく頷き「また来ますね」と笑顔で告げた。酒井ファンがまた一人増えた。

酒井のインタビュー記事

※写真は(株)スバルがフランチャイズ展開するファミリーマート天六北店です。